old_kpの日記

何事も経験しないと分からないが、感じ方は人それぞれ。
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排気ポート開口クランク角度と二次圧縮圧力と点火時期

JUGEMテーマ:車/バイク



排気量の大きいスクーターに乗るとわかるのですが、
ある意味
駆動系のセッティングはアバウトでも問題なく走れます。
SS1/32mile用に作ったCR125シリンダーのセッティングなんて、細かく変更しても体感すらできません。
光電管使って初めて差があった事がわかるレベルですので、体感では良くわからないのです。

これだと、駆動系のセッティングとはなんぞや?という勉強は出来ないですが
ほとんどの人は
単純に良く走るバイクにしたいと思っているだけです。

しかし、50ccベースのスクーターはきちんとセッティングしないと良く走るバイクにならないので
結果的にセッティング能力を身に付けていくことになります。
そうしてレベルを上げていくと、ふ と 駆動系の奥深さに魅せられていく事になるのですが…


おっと 今回はエンジンのお話しでした(^^;;

2サイクルエンジンの排気ポートはシリンダーの横に穴が開いていて、そこからマフラーへと繋がっています。
この開いている穴の位置(上下)によって、クランク角度で何度くらいで排気するのかを決めています。
(画像はやさしい2サイクル講座より拝借)

自転車のペダルを漕ぐのをイメージすると、90度くらいが一番踏み込めるのが経験上わかりますよね?

エンジンも同じようなもので、90度〜100度くらいの間に設定されています。

90度 レーサー

100度 市販車

だいたいこんな感じですので、エンジンチューンというと速くしたいわけなのでレーサー(90度)に近づいて行くことになります。

それはそれで正解なのですが、当然エンジンはピーキーで扱いにくくなります。
すると駆動系セッティングもシビアになっていくのです。

シビアにセッティングしていると、必ずぶち当たる壁が出来ます。

あちらを立てれば、こちらが立たず

低速域を良くすると、高速域が悪くなる といったように完全に納得できるセッティングが取れないジレンマがあります。

これは何故かというと そこまで細かくセッティングできるパーツが売っていないからです。
それならばと、オーナ自身で加工したりしてチャレンジしていくのですが
そんなに簡単な事ではなく、セッティング地獄へ落ちていくこともしばしばです。

セッティング地獄を楽しみに変えることができる変態はさておき、
ほとんどの人が地獄から抜け出すためにある選択をしていくことになります。

それは 排気量を上げる ことです。


排気量を上げることで何を得たいのか? それは低速トルクです。
アイドリング付近から立ち上がるトルクがあれば、駆動系セッティングのシビアさから解放されます。


その辺を考えると最低でも100佞詫澆靴い箸海蹐任后
しかし、50侫戞璽垢100佞砲垢襪海箸牢蔽韻任呂△蠅泙擦鵝


それでは発想を変えてみませんか?

100娑焚爾離┘鵐献鵑任△辰討癲100嬖造澆猟秣トルクを得られたとしたら?


エンジンチューンと言えば排気ポートを上方にずらしてレーサーの90度排気に近づけるのが普通ですが
その反対
市販車の100度排気に近付けていくという選択肢もあると思うのです。



長い…

長い話でしたが やっと 排気ポート開口クランク角度にたどり着きました。



具体的にどうやったら、排気ポートタイミングを下げて100度にするのか?
これから説明しますが
どうして、発想の逆転 100度排気をする人が居なかったのか?が良くわかると思います。



たとえばレーサーの90度排気に近づけるためにはどうすればよいのか?
それは、シリンダーを上に上げるかポートを上方に削れば良いのです。
物理的に難しいことではありません。


では、100度排気は?
シリンダーを下に下げるか、排気ポートを下に削る…ことは不可能です。
すでに開いている穴を小さくするには、溶接で埋めてから作り直すことになり現実的ではありません。
シリンダーを下に下げるのだって、ガスケットを厚くすれば上げることは出来るけど、下げるとなるとシリンダー下面を機械加工で削ってある程度は調整できますが、限度があるし、なにより費用が相当掛かります。


つまり、元々 100度排気のエンジンを90度排気に近づけることは容易ですが
その反対
元々90度排気のエンジンを100度排気に近づけるのはあまりにも難易度が高すぎるのです。

(今回はロングクランク云々は控えます。話が難しくなるので)


ではどうすれば良いのか?
シリンダーを下に下げるのではなく、ピストンを上に上げれば相対的にポートタイミングは下がった事になりますね。

なーんだ!簡単じゃん!

などということは まったく無くて(^^;;
これまた、ウルトラC級の難易度に挑戦してみました。



ピストントップにアルミ板を溶接してみました。
普通 ピストンを溶接すると全体的に歪みが出てしまい、使い物にならなくなってしまうのです。
なので、今回は熱が入りすぎないように3点溶接にしてみました。
はてさて、どうなるやら。




うっすらと3点溶接の跡が見えますね。



ピストンを上に上げるってのが、これでよくわかるでしょ?



排気角度は102度かな。



と まぁ 排気タイミングを100度するのが一般的ではないということはご理解いただけたかと思います。

ここまで苦労してなんとか100度排気になりましたが、その苦労は報われるのか?




さて、タイトルにある 排気ポートクランク角度と二次圧縮圧力と点火時期 のうち今回は排気ポートクランク角度までということになります。
次回は 二次圧縮圧力です。

みなさま、めちゃくち暑いですので体調を崩さないように、お気を付けください。









コメント
from: サイトウ   2016/07/04 6:22 PM
なかなか話してもわかってもらえないんですよね(^^;;
排気量ぜんぜん違うのに同列に比べるとか(^^;;
from: old_kp   2016/07/04 7:20 PM
うーん。。。
これは分かってもらえるはずは、元々ないと思ったほうがいいですよ。
マツダのミラーサイクルが当時誰にも理解されなかったように、、、
ガリレオのそれでも地球は回っているのように、理解されようがされまいが事実がそこにあるだけですから。
流石に処刑されたくはないですが、
我々が死ぬ前には理解されていると願いたいですね。
from: 超ド素人おかっち   2016/07/04 7:44 PM
ほんと、この話題はやったことのある人しか理解できない話題かもですよね(^_^;)

少しでも足を踏み入れてみて試せば、なるほどな&#12316;ってなるんでしょうけどね(笑)
from: old_kp   2016/07/04 9:26 PM
良く考えてみれば
この手の話って開発者レベルですから
一般の人が理解するような内容ではないですよね(^^;;
そんな内容を書いてしまう僕もどうかしていますね。。。
from: しげ   2016/07/04 11:53 PM
勉強になりますが、
自分自身がまだ、そこまでのレベルに
達していないです(^_^;)
もっと
経験しないと駄目ですね(≧∇≦)
from: old_kp   2016/07/05 12:09 AM
実はしげさんはその辺がよくわかるマシンに乗っていますよ!
リード90というのはボアアップキットにすると
排気ポートタイミングが早くなってしまうのでトルクが薄くなってしまうのです。
なので純正シリンダーの方が調子が良いとryoさんも言ってる訳です。
ほら、よくわかるでしょ?(^^)
from: ヨシノリ   2016/07/21 10:41 AM
ピストントップ盛り上げ加工、いいですねー。
燃焼容積を下げることなく圧縮比を上げる事ができる、本当のチューンナップだと思います。
ヘッド面研などでの圧縮比アップは排気量を下げるためデチューンだなぁと考えていたところです。
焼き付き対策、冷却方法ですが、僕はキルスイッチ増設を考えています。魔法瓶のたとえ同様、本質的に必要な冷却はシリンダー内部の冷却。シリンダー内部の冷却の主は外気流入とガソリンの気化熱。キルスイッチによってプラグ点火をさせなければガソリンは燃焼されることなく排気され、結果内部冷却ができる。キルスイッチをオンにしてスロットルを開き、加速のためにガソリンを消費するのではなく、冷却のためにガソリンを消費する。
焼き付き対策にオイルポンプ増設というのは、ナンセンスだなぁと考えます。
from: old_kp   2016/07/21 9:00 PM
>ヨシノリさん
こんばんわ!
ディープなコメントありがとうございます(^^)
ヘッド面研による圧縮UPは、カムやポートタイミング変更による圧縮低下をごまかすようなものですよね。
低速トルクにおいては、有効な圧縮工程と膨張行程をとるべきです。
最新のエンジンは基本的にこの理論で設計されている時代にハイポートだのハイカムだのと30年前から取りつかれている人たちもいます。
それはそれで楽しいのですが、それでは進化がないと思うのです。

>ヘッド面研などでの圧縮比アップは排気量を下げるためデチューンだなぁと考えていたところです。

これは深い話ですね。 一見 圧縮と排気量は関係ないだろうと思われがちですが、有効圧縮工程が減る=排気量が下がる という考えは僕は正しいと思います。


http://oldkp.jugem.jp/?eid=59#comments

↑走行中にキルスイッチにて点火カットすると、まれにこのような事が起こるので、点火を復活させる瞬間はアクセルOFFにしてください。

 ピストントップ盛り上げ第二弾も製作中でございます。
はてさて、どうなることやら。


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