old_kpの日記

何事も経験しないと分からないが、感じ方は人それぞれ。
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リード90のエンジンオーバーホール&チューン

JUGEMテーマ:車/バイク



少し前になりますがリード90のエンジンのオーバーホールをさせて頂きました。
かなり、少なくなってきたリード90ですので、このエンジンを触れることは大変喜ばしい事です(^^)

オーナーさんの使い方は通勤快速という事でしたので、気合いが入ります。
スクーターの通勤快速仕様というのはですね。
実はレースマシンよりも要求がシビアなんですよ。

たとえば


速さ
レーサー  何かを犠牲にしても、速いに越したことは無い
通勤快速  速いに越したことは無いが、何かを犠牲にはできない。


燃費  
レーサー  速ければ気にしない
通勤快速  速い方が良いが、燃費が悪いと生活にかかわる


耐久性
レーサー  何レースか持てばよい
通勤快速  毎日使っても、何年も壊れてはいけない


乗りやすさ
レーサー  テクニックでねじ伏せる
通勤快速  仕事で疲れているのに、乗りにくいとかあり得ない



と まあ こんな感じなんですよ。
じゃあ、デカいバイクで通勤すればいいじゃん? と 思うでしょうが 朝の渋滞を舐めちゃいけないです。
むしろビッグバイクの方が時間が掛かってしまう…
そんな場面はいくらでもあります。



ということで!
どんなふうにOH&チューニングしたのかを 紹介したいと思います。



メニューはこちら

〇クランクサイドベアリング交換
〇クランク曲がり修正
〇クランクケース吸気ポート拡大(豚鼻ポート)
〇リードバルブ&インテークマニホールド拡大
〇シリンダー吸気&排気ポート拡大
〇シリンダー&ピストンのドライフィルムコーティング(リング新品交換)

といった感じです。



では、クランクOHからいきますか

動画にしたら こんな感じです。(^^)







ケース吸気ポート拡大



ノーマル


加工後




ノーマル


加工後





ここは丁重に加工したいところです。
ホンダスクーターのサイド吸気は特徴でもありますが、同時に欠点でもあります。
ここは気流を乱さないように導く形状にしてあげます。
細かい積み重ねですが大切な事です。









という事は?
ここに続く流れのある リードバルブやインマニも丁重に繊細に加工しないといけません。


これがノーマル


加工後
分かりにくいかな?
ノーマルのバリを取りつつ拡大してあります。



ノーマル


加工後

注目は三つ穴の拡大加工です。
画像の左側だけ拡大してあります。
理由は気流は壁面に沿って流れるからなんですが、百聞は一見に如かずってことで動画を撮りました。

あ!
インマニのポート穴の上にある四角いスペースは、ポートと繋げてしまいます。
インテークチャンバーの効果を持たせるためです。
小さいところですがコツコツと(^^)



ほらね?
インマニが曲がっているので、外周にそって流れた結果
動画では下側に偏って流れているでしょう?
沢山流れる方を拡大して、反対側は緩やかなRを重視して拡大しないのです。
緩やかなRだと、流体は壁面に沿って流れることが出来ます。
拡大するとRが急になるので流体は壁面から剥がれてしまいます。
動画をよく見てください。
三つの穴は下側が一番多く流れていますが、上のポートもちゃんと流れています。
Rにそって斜め上に吹き出しているのが分かります。

なんでも拡大すればいいってもんじゃないってことなんですよ!

などと偉そうに言ってみる(^^;;




見るところは 三つ穴の奥のインマニとの段差です。
ノーマルは結構 段差がありますね。
流速が速くなってくると、こういう段差で気流が渦をまいて抵抗になって邪魔するようになるんです。


もちろん、段差は最小に抑えます。
この画像なら、インマニが曲がってるのが良くわかるかな?
全部のポートを拡大しちゃうと(この画像だと左側)Rがきつくなり気流がジャンプして真ん中のポートに向かってしまう事が分かると思います。






さあ、次はリードバルブの開き拡大です。


赤い丸のところを見てください。
ガスケットを重ねてある分だけリードバルブが上に移動します。
その分だけ、リードバルブストッパーを開くことが出来るのです。
ポイントは少し多めに開いておいて、組み付けるときボルトで締めていくとケースとストッパーがピッタりと密着します。





とは言えですね。
ここまで頑張ってもですね。
インマニもですが、当然キャブもノーマルを使う事が前提ですのでピークパワーが大幅に上がることはありません。

最大パワー = 吸える吸気量(キャブの大きさ)

な訳ですから 当然そうなります。

ラリーカーのレギュレーションの様な感じです。
最大に吸える量は決められているから、ピークパワーは決まってしまいます。
なので目指すところはいかに低回転からピークパワーを出すか!となります。
ピークパワーは同じでも、トルク特製が変われば別物のエンジンになるのはご存知の通りです。

これらの加工も当然そこを狙っての加工ですが、
エンジンの特性を決めるシリンダーのポートタイミングはもっとも重要なポイントとなります。


はてさて?
どんなポートタイミングにするのか?

みなさんなら どんな風に加工しますか?




ということで 次回はシリンダーポート加工の巻 です。

では、また 会いましょう~




コメント
from: hide   2017/07/04 10:14 PM
ご無沙汰してます、幾分前にメール送りましたが又連絡お願いします!

朝一のかかりがエアーの吸入量が多いせいなのか
悪いですね、冬は怖いです 又、穴を塞ぐと高速対にて伸びが鈍く。
しかし、80km迄はホント気持ちいいエンジンになりました、自分以外はそんなにお金かけて新車買えばとか言われますがここ迄、隅から隅まで知り尽くしたスクーターを知識を捨てるなんてw
しかし、嬉しいですねブログに愛車が載るはw
from: tara   2017/07/04 11:01 PM

ふと気になりました。

穴を開ける作業ですが、シビアということは
機械?それともヤスリ等を使った手作業?

どちらなのでしょうか
from: old_kp   2017/07/06 3:34 PM
>hideさん
こんにちは〜その後トラブルはないようでほっとしております。
メール、確認いたしましたが軽く読んだだけなので
時間のある時にちゃんと読んでからお返事いたします。
m(__)m

>taraさん
こんにちは!
穴を開ける作業というのは、ポート穴の拡大とかの作業でしょうか?
あれは基本的にリューターを使います。
大きく削る場合は荒削りの刃を使い、細かいところは小さな刃を使う。
当たり前の事をしているだけですが、
リューターで平面を削るというのは、難易度が高いんです。
丸い刃で平面を削るんですからちょっとした力の入れ加減で凸凹になります。
長年技を磨いていても、気を抜くと凸凹になりそうになる。。。
ですので、平棒やすりで手削りしたり、リューターの刃をアレコレかえて、一見当たり前に見える平面を出していくのです。
そのうえ僕は初老なので、目が追いつかなくなる時がありますので、コンデションを整えないと作業すらできないのです…
(;´д`)トホホ
from: やんちゃ親父   2017/07/07 3:28 AM
凄いです!動画編集!

いつの間にこんな技術を・・・・・
今度教えてくださいね。
from: tara   2017/07/07 6:35 PM

返信ありがとうございます。
てっきり紙やすりや棒ヤスリだけで
シビアな作業をやっているかと思いましたw

電動工具ですと、自分が乗っているなら
失敗しても自分の責任ですが
お客様のを扱うとなると相当神経を使いそうですね、、

ですが出来た時は喜びも相当得られそうで
楽しそうですww
from: old_kp   2017/07/08 11:09 AM
>やんちゃ親父さん
こんにちは〜
動画編集すごいでしょ?(笑)
じつはユーチューブにそういう機能が加わったようでして、何となく使ってみたんですよ〜

>taraさん
こんにちは!
少年のころは紙やすりと棒やすりだけでポート加工していましたが、限界があまりにも低いので電動を使うようになっていきました。
もちろん、自分のバイクを弄っていたので最初はよく弄り壊してました…(^^;;
from: ken   2017/07/08 7:45 PM
ジャイロのスピード不足で悩んでいたら、こちらの過去記事に飛んできました!
現在KNの46mmピストン・シリンダー・ヘッドセット、ノーマルマフラー、キャブレターノーマルMJ95、ハイスピードプーリーでセットアップしましたが、最高速55km/h(タイヤ10インチの30扁平)しかでなくて悩んでおります。排気ポート加工は請でやって頂けるのでしょうか?知人からの頼まれ者でどうにか現仕様で65km/hオーバーと頼まれております。お返事いただけると助かります。
from: old_kp   2017/07/11 12:55 PM
>kenさん
こんにちは〜 コメントありがとうございます。

最初に最高速が出る基本的理屈を説明させてください。
もの凄く簡単に言うと

エンジン回転数+ギヤ比

この二つによってきまります。
エンジン回転数ですがスクーターの場合は、一般的には8000〜10000回転ほどです。
排気量や馬力が違っても大体同じです。
ということは、例えば4倍のパワーを持つエンジンとノーマルエンジンがあった場合、ギヤ比が同じだと最高速は同じくらいしか出ません。

時速300キロは出ると言われるモンスターマシンの隼をご存知でしょうか?
仮に隼のミッション(300キロ出るギヤ比)を50佞離丱ぅに付けたら?
300キロ出るのでしょうか?

あまりにもバカげた話しですが、スクーターとなるとこれらの当たり前の基本がすっかり飛んでしまう事が良くあるのです。

その上で結論を言いますと



ポート加工ではなく、ハイギヤを入れてください。



65劼覆蕕弌調子のよいノーマルエンジンでも十分にでます。
ハイギヤが手に入らない場合は、タイヤ外径を大きくするのが手っ取り早い方法です。

そのうえで、加速力に不満がある等の理由でポート加工を含めたエンジンチューンをお考えでしたら
色々とやれることはありますので、お気軽にご質問くださいませ〜
from: ken   2017/07/11 7:51 PM
>old_kpさん
reコメありがとうございますー
オーナーさんがタイヤホイルセットはそのまま行きたいらしいですので、ハイギヤ化から試してみます!
ありがとうございましたー
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